6月9日の日

 

大丈夫、あんたが望んだことは全部してやるつもりだから。
 
 
 
「ふんっ…はぁ、あふ…んむ」
 
何でこんなことになったかは分からない。ただ俺は必死に恋次のペニスを咥えている。一方で、恋次も俺のペニスを咥えている。
 
 
 
あの日、恋次に「もっと、ずっと一緒にいたい」と叫んだ日、俺は半ば無理矢理恋次に連れて帰られた。恋次の家に着いた途端、死魄装を脱
 
がされて押し倒された。体のすみずみまで愛撫された揚句、ある体位をしようと提案してきた。それがこのお互いがお互いの性器を愛撫し合
 
うという体位である。抵抗したにも関わらず、恋次は意地の悪い顔を浮かべ、「してくンなきゃ、イかせてあげませんよ?」とほざきやがった。
 
そんなことを言われたらやるしかないだろう。俺は躊躇いながら、恋次の顔に尻の方を向けてまたがった。
 
 
 
「はっ…んぐっ、あふ…」
 
大きくて長い恋次のペニスをもごもごさせながら俺は必死で舐める。先程の恋次からのしつこいほどの愛撫と、今まさに与えられている愛
 
撫に俺の体を支える腕と脚はもう、ガクガクしている。
 
「へぇ、意外と頑張るンすね。」
 
足元の方から意地の悪い声が聞こえる。その声の主は俺のペニスを手で握り、細かい強弱をつける。
 
「あぐ…あっはっ…」
 
先の方に歯を立てられ、尿道を舌でいじられる。俺はその快感にも耐えていたが、俺のある部分に細く骨ばったものが入れられ瞬間、耐え
 
ることが難しくなった。
 
「あひっ!?…ひぎぃ!!」
 
内壁をひっかきまわすように、俺のナカで恋次の指がぐちゅぐちゅと動き回る。その上、ペニスにまで愛撫を加えられ、俺は耐えることができ
 
なくなった。
 
「はっ…あっぐ、あひぃ!!れんっ…れん!!」
 
支える腕も足も、何もかもが耐えきれなくなっている。
 
「すげぇ、可愛いっすね。あれ?修兵さん、お口が留守っすよ?」
 
そんなことを言われても、もう何もできない。体がビクビクと痙攣し始めた。
 
「ひぐっ!らめ!!らめなの!!…れんじぃ!」
 
目からは涙が溢れてくる。恋次の指の動きも俺のペニスに与える愛撫も止ろうとはしない。俺は自分の中で絶頂が近いことを知る。
 
「イきそう?」
 
いつの間にか、二本に増やされていた指の動きが一層激しくなる。
 
「イく!!…いっ…イっちゃうぅ!!」
 
俺はまるで叫び声のような声を上げ、体を震わせながら恋次の口の中にザーメンをぶちまけた。
 
「あっ…はっ…はふ…」
 
全身の力が抜け、俺は床へ倒れこむ。今の俺は尻を突き出した状態だ。しかし、そんなことを恥じる力さえない。そんな状態の俺の足元に
 
いる恋次からは俺のザーメンを飲み込む音がした。
 
「すげぇ出したンすね。甘っとろしくてすげぇ…美味い。」
 
そう言って、恋次は俺の下からすり抜けて俺に被さって来た―――。
 
 
 
そこからはもう記憶が曖昧だった。何度も何度も突き上げられ、俺は何が何だかわからなくなった。ただ、恋次が与える快感についていくの
 
が精一杯だった。
 
 
 
「…恋次…、いつまでくっついてんだ?」
 
情事が終わって、そろそろ風呂に…と思い、俺は自分が乗っている男の体を押した。しかし、恋次の体はピクリともしない。
 
「恋次…?」
 
まさか俺に突っ込んだまま、寝てるのか?と不安に思った俺は恋次の顔を覗き込む。すると、下の方からにゅっと腕が伸びてきて、体を掴ま
 
れる。
 
!?」
 
俺は驚いて体を竦める。その一瞬の隙を突かれ、恋次は俺の唇に自分の唇を重ねた。噛みつかれる様なキスをされ、口の中いっぱいに恋
 
次の舌で舐め回される。
 
「はふ…あン…」
 
野獣じみたキスなのに何故か、蕩ける様な甘さも感じる。俺はこのキスが嫌いじゃない。
 
「はっ…んふ…れんじ…」
 
キスの終わりが名残惜しく思い、舌で恋次の唇を一舐めした。
 
「何で…ンなことすんだよ…?」
 
少し、吐息混じりの声で俺は恋次に問いかけた。だが、恋次は腕の力を入れるだけで何も話さない。
 
「恋次…?」
 
俺は何も話さない恋次に怖くなって、そっと頬に触れる。恋次の体温が俺の指先をつたって体の奥まで染み渡る。恋次の腕がピクリ、と動い
 
て右腕だけ頬にある俺の手に重ねた。重ねたその手で俺の手をとり、恋次の唇に近づけ、そして…
 
「お前の唇…温けぇな…。」
 
人肌の体温にうっとりとし、目をそっと瞑る。数秒間、その温かさを味わい、再び目を開けた。恋次はずっと俺を見ていたらしく、自分の唇を
 
一舐めして口を開いた。
 
「ずっと…ずっと俺が抱き締めててあげますよ。あんたが満足するまで。ずっと一緒にいてあげます。あんたが飽きるまで。」
 
?と首を傾げる。俺には恋次の言った言葉があのことだ、と分かった。俺が言ったあの言葉…。
 
      好きならずっと一緒にいたいって思えよ!!
 
「…馬鹿じゃねぇの…。」
 
飽きなんて…くるわけねぇよ…。お前と一緒なら待ってるのはきっと、胸やけしそうな程の甘い甘い未来―――。
 
 
 
 
 
 
*あとがき*
69の日、第三弾!!…だけどTOPには載せられないものなんですが…;;とととりあえず、表の恋修とリンクものです。あのー…エロはあれです。(どれだよ。)69の日、ということで…半ば、無理矢理入れt…!
こっちの小説は裏になっちゃうのでフリーとはいきませんが…お声を掛けてくだされば差し上げることは可能です(^▽^)…そんな人…いるのか…
                
                                     2008.6.11       萌絵