「沢田綱吉!あなた今日僕になにか言う事があるんでしょ?」
あ、絶対今の俺間抜けな顔してる・・・。
というか、ココ並盛中なんだけど?
…まぁ、それは置いといても授業中なんだけど。
皆の視線がいたい。
京子ちゃんそんな純粋そうな眼でこっち見ないでお願い!
…獄寺クンが休みでほんと良かったよ。
とにかく
「先生、お腹が痛いんで早退します。」
ココは、あいつをどこかにやるのが先決だ!
「沢田…その黒陽生は・・」
「先生、頭も痛いんで早急に帰っていいですか?」
「・・・・お大事に…」
よかった。
あまりの事態に顔が引き攣った気がしたけど怪しまれてないみたいだ…。
俺は急いでカバンを持つと、骸の手を引っ張って教室をでた。
沢田って、あんなに貫禄あったっけ?
なんて言うクラスメイトの声を幸いにも綱吉は聞くことはなかった。
とりあえず、帰り道にある公園で骸を問い詰めることにした。
というか、教室からずっと手を握ったままだった…。
「で、何しに来たんだよ。」
思わず眉間に皺が寄ったのがわかった。
「なにって…最初に言ったじゃないですか。僕になにか言う事があるんでしょ?仕方がないから僕が直接聞きに来てあげたんですよ。」
は?
「…ないけど?」
うん。ないよな??
や、そんな泣きそうな顔すんなよ…
6月9日だろ?
…えーっと…なんか…あったっけ?
あ…
「あった…!」
・・・うわ、急に笑顔になりやがって!
「クフフ…やっと、言う気になりましたか!さぁ、さっさと言いなさい!僕だって忙しいんですよ!」
…授業中に乗り込んできたやつが何を言う!!
でもまぁ、意外だなぁ・・
「今日は誕生日…だろ?」
「はい!!!」
な、なんだ?この輝かんばかりの笑顔は!?
そんなに好きなのか?
「…ジョニー・デップ。」
骸は崩れ落ちた。
…そうか、うれし泣きするほど好きだったんだ…。
ごめんな?
おれも好きだけど、お前がそんなに好きだとは思わなかったよ。
そんなに好きだから一緒にジョニーの誕生日を祝いたかったんだな?
「・・・一緒にケーキ食べようか?」
おもわずランボに言うみたいに慰めちゃったよ・・・!
・・おわ、いきなり復活した。
やっぱり祝いたかったんだな。
・・・なんだ、可愛いところもあるじゃないか。
「ろうそくは、よんじゅ・・」
「16本でいいです!」
「?まぁそれで良いならいいけど…」
変なやつだなぁ。
ま、いつもの事か!
「上に“誕生日おめでとう”って書いてもらって下さい。」
…まぁ、別にいいけどね。
相当好きなんだなー…
今日からお前は俺の中でジョニーファン骸だ。
略してジョーロと呼ぼう。
…怖いから心の中だけだけど。
「…あと、もう一回手繋いで下さい。」
「はぁ?嫌だよ。」
なんだ?!心読んで嫌がらせか?!
思わず即答しちゃったよ!
いやだよ!こんなもうすぐ梅雨で暑いのに!
・・・なんだその顔は!
「今日だけ・・今日だけでいいんです」
だ、だからそういう泣きそうな顔すんなよ!
伊達に“頼まれたら断れないボスランキング第一位”じゃないんだよ!
「あ――――!もうっ!わかったよ!つないだらいいんだろ?!」
「…はい!」
何なんだこいつ!いきなり子供みたいになりやがって!
てか、自分から言っといて、びっくりした顔すんなよ
「ほら、手出せよ!」
もう、ケーキでも何でも食べてさっさと帰ってやる!!
「クフフ、綱吉君顔赤いですよ?」
「・・・今日熱いからだろ。」
「手にも汗かいてますね。」
「だから、熱いからだって…」
うるさいなー!
ニヤニヤすんなばかやろー!
もう、なんだって良いじゃないか!!
俺はさっさと話題を変えようと
「ジョニー・デップはかっこいいよなー」
って話したら
何故か骸は不機嫌な顔になったので
よくわからないけど、ざまあみろって思った。
ハッピーバースデーの歌を口ずさんだらすぐに復活したけど。
この三日後。
千種さんから骸の誕生日を聞いて慌ててプレゼントを買ったのは言うまでもない。
END
言い訳
途中にジョニーとか出てきてご免なさい。
大好きです。
と言うかムクツナかどうかも怪しい…
…あれ??これ、ツナ祝ってないじゃん!!∑(◎◇◎;)
骸もツンツンな予定だったのに途中からへたれた――!!
う――m祝う気は…満々だったんです!
骸も大好きですよ――w
こんな駄文で良かったら
フリーなので、煮るなり焼くなりしちゃってくださいませ!
ココまで読んでくださってありがとうございましたw 大好き\(=^v^=)/
2008/6/9 ちよ