甘えるのは苦手。俺が俺じゃないみたいだから。
弱さを見せるのは嫌い。俺が弱いから。
でも…こいつはそんな俺を受け入れてくれたんだ…。
「れんじ…おれじゃま?」
「邪魔じゃないっすよ。」
「ほんと?」
「ほんと。」
「じゃ、もっとくっついていい?」
「いいっすよ。」
そう言われたので俺は向きを変えて恋次と向き合う。すると、恋次のにおいがした。汗や体臭の混じった男特有のにおい。このにおいはきらいじ
ゃない。恋次のにおいをかいで一息つく。そして考える…。
恋次は優しいから何も抵抗できないんじゃないのか?本当は嫌々、俺と付き合ってるんじゃないか?って…。恋次は本当に優しくて、俺に触れる
仕草まで優しくて、時々、泣きそうになる。
ねぇ、お願いだから…嫌なら嫌と言っていいから、腹が立ったら怒鳴っていいから、どうかお前だけは俺を置いて行かないで…。お前に置いて
行かれてしまったら、俺はもう立ち直れない。きっと手足が、体が、心が、ボロボロになるまで探すだろう。探しても探しても見つからなかったら
きっとその先に待っているものは地獄なんだ。だから…だから…お願い。
俺を置いていかないで…。
「先輩、ちゃんと食ってます?」
「…たべてる。」
「ちょっと間があった。」
「たべてるよ!」
「ほんとっすか?」
「ほんとだよ…いたいいたい!」
おでこを押しつけられた。こんな小さなことで安心してしまう俺だから…。
「れんじのばか。」
「馬鹿ですよ。」
そんなに優しく答えないで…つけあがってしまうから。
伝令機が休憩終了を知らせる。
「あ…。」
思わず声が出た。でもこのくらいでよかったのかもしれない。だって、あのままでいたらいつかは泣いてしまっていたかもしれないから。恋
次…。
「ありがとう…れんじ。」
*あとがき*
NOT FORGETの修兵さんサイドです。これも授業中に考えたネタです…(笑)なんだろう…私がかく恋修はなんか…修兵さんが弱ってるのが多いよ…!(笑)そういうの望んでんのかな・・・?無意識に…!?みすてりぃ!(笑)ちゃんと強い先輩も書きたいです。(希望)
感想とか・・・ございましたら送ってもらえると嬉しいです!ずにのっちゃいます。嘘です。